フォローウインドでは、AWS(Amazon Web Services)を活用して、Webサーバーを構築することが多いです。
一般的なレンタルサーバー・ホスティングサーバーを利用するケースもまだありますが、AWSを活用するケースは、以下の様な要件に該当する場合が多いです。
- 大規模なWebサイトをCMS(Movable Type)で構築
- 複数のWebサイトをCMS(Movable Type)で構築
- Webシステムの開発案件
- Webサーバーのセキュリティを強固にしたい
レンタルサーバーのスペックやプランによっては、上記の要件は実現可能なケースもありますが、他のお客様の事例をご紹介し、AWSをご採用いただくこともありますし、クライアントからAWSを利用したいと言われるケースもあります。
LAMP環境
LAMP環境という言葉を聞いたことはありますか?
LAMP環境とは、4つのオープンソースソフトウェアを使ったWebアプリ開発の環境のことです。
一般に、Webアプリを開発するにはOS、サーバー、データベース、そしてプログラミング言語が必要となります。
最もよく使われるミドルウェアのLinux・Apache・MySQL・PHPの頭文字をとって、「LAMP」と呼ばれています。
ApacheとNginx
世界で最も良く使われるWebサーバーはApacheですが、ここ何年かはNginxというWebサーバーも非常に人気です。
Apacheでは1リクエストに対して1プロセスが処理されるのに対し、Nginxでは1プロセスで複数のリクエストを処理します。
一般的にNginxの方が、Apacheよりも高速で優秀と呼ばれることが多いです。ただしApacheは20年以上もずっと使われており、安定性も信頼性もあります。
感覚的には、Apacheは少量の同時接続数で重い処理が得意、Nginxは大量の同時接続数や軽い静的コンテンツを取り扱うのが得意というイメージです。
クライアントのニーズやターゲットに合わせて柔軟に選択するようにしています。
MySQLとMariaDB
データベースエンジンは一昔前までは、MySQL一択でした。
MySQLは、世界で最も広く採用されているオープンソースデータベースです。
MariaDBはMySQLの派生版です。MariaDBはMySQLの互換プラットフォームとしてシェアを伸ばしており、ロードバランサーによる負荷分散機能が使える、MySQLよりも多機能である、MySQLからの手軽な移行が可能、といったこと特徴があります。
Amazon RDSでは、Amazon Auroraという、Amazon独自の高性能で強力なデータベースエンジンが用意されていますが、弊社で受託するWeb制作やWeb開発の案件ボリュームでは、中々活躍できるシーンがないのが実情です。
コストも通常のRDSと比較すると、若干割高になります。
最近のAWSでのWebサーバー構成例
フォローウインドでの最近のAWSでのWebサーバーの構成例は以下の様な構成が多いです。
- OS
- Amazon Linux2023
- Webサーバー
- Apache
- リレーショナルデータベース
- Amazon RDS
- データベースエンジン
- MariaDB
- SSL証明書
- AWS Certificate Manager
- ロードバランサー
- Amazon ALB(アプリケーションロードバランサー)
- CDN(コンテンツキャッシュ)
- Amazon CloudFront
- メール送信サービス
- Amazon SES
- WAF
- Amazon WAF & Shield
- バックアップストレージ
- Amazon S3
これらの構成をベースに、お客様の予算や要件に合わせて、最適な構成をご提案いたします。
特にロードバランサーやCDN、WAFなどは、AWSを活用するからこそ活きてくるサービスだと思います。
あとはやはりスケールアップ/スケールアウトが容易なのも、クラウドサービスのメリットだと思います。