4/1より国家資格となったキャリアコンサルタント。

キャリアコンサルティング業界は空前の戦国期を迎えています。


これまで標準レベルと呼ばれていた民間資格の資格者も、

申請手順を踏むことで、国家資格キャリアコンサルタントになります。

そして初めての国家試験がいよいよ来月8月から始まります。

合格率や難易度が気になるところですが、

多くの人がこれまで通り15団体が行っている国家資格キャリアコンサルタント養成講習の受講を経て、

本試験に望むところでしょう。

つまり養成講習を開催している団体にとっては、

どれだけ自分のところに受講生を迎え入れて、合格者を多く出すかがこれから問われます。

更新講習

国家資格キャリアコンサルタントは5年間で38時間の更新講習が義務付けられています。

養成講習を開催している団体を含め、様々なところでこれから更新講習を開催するところが出てきます。

こちらも養成講習以上に、戦国期を迎えることになると思います。

更新講習のみならず、さらなる自己研鑚のために、

各団体では国家資格化合格後、各種民間資格保有後も、

様々な継続学習を開催しているところが多いと思います。

自分の団体出身以外の合格者達をどうやって取り込んでいくかも、

今後非常に重要なファクターになります。

技能検定

従来は民間資格であった各種キャリアコンサルタント資格が国家資格化になることで、

これまで国家検定として上位資格であったキャリアコンサルティング技能士の位置付けも

今一度再定義される必要が出てきます。

一般人、特にこれまで民間資格を保有していた人は、

国家資格化に伴い、確実に自分のステータスは上がります。

さらならキャリアコンサルティングの高みに上るために、

技能検定を目指すという人が多いと思います。

国家資格化に安心して、技能検定を目指す人が少なくならないように、

業界全体が差別化であったり、啓蒙・向上の雰囲気作りをしていく必要があります。

(山下 史彦)