もともとWindows 7の延長サポート終了時期は、2020年1月14日までと発表されていました。
ここに来て、一部のWindows 7 / 8.1のPCについては、2017年7月17日までのサポートとするポリシーがマイクロソフトから発表されました。
マイクロソフトの基本ポリシー
マイクロソフトがWindowsとCPUの世代を対応させた新しいサポートポリシーを発表しました。
今後の最新プロセッサは、その時点で最新のWindowsだけでサポートされるようになります。
次期プロセッサ・アーキテクチャのIntel "Kaby Lake"、AMD "Bristle Ridge"、
Qualcomm 8996(Snapdragon 820)については、Windows10のみサポートされます。
簡潔にまとめるとこういうことになります。
1.最新PCは最新OSにして使ってね。
2.最新OSに最適されていないPCは最大限OSを延長サポートしますよ。
3.そしてその間にあるそこそこ最新のCPUを使っているPCは、サポートを途中で切りますので、最新OSに移行してね。
MacやiOSは基本的に最新版のOSを使っているユーザーの割合が多いです。
OSのアップグレードも無料なので、だんだんApple化して来ている感じですね。
Skylake問題
現行最新のCPUアーキテクチャー"Skylake"を搭載しているPCの場合、
マイクロソフトが順次発表する特定のサポート対象リストに掲載のPCのみ、
2017年7月までWindows 7 / 8.1でもサポートを提供する、とのことです。
つまり"Skylake"に該当しないPCであれば、2020年1月まではWindows 7を使い続けられます。
逆に"Skylake"に該当するPCの場合、2017年7月までにWindows10にアップグレードする必要があるということです。
Windows10への無償アップグレードは、OSがリリースされてから1年間なので、
2016年7月までということになります。
ということは、あと4ヶ月でWindow10にアップグレードしておかないと、
アップグレードが有償になってしまいます。
ただし"Skylake"に該当するPCでも、それ以前のアーキテクチャーを搭載したPCに影響が出ない範囲で、
重要なセキュリティアップデートについては、2020年まで提供される予定とも言われています。
Windows10のビジネスシーン
そうなってくると、Windows10はぶっちゃけビジネスシーンでどうなの?って話になります。
フォローウインドでは通常、OSがリリースされたあとに、
主にアクティブディレクトリやネットワーク関連を中心に、検証を進めていきます。
そして大体、最初のサービスパックがマイクロソフトから提供されるのを待ち、
そのあとエンドユーザーに導入を提案という流れが多いですね。
サービスパックはOSリリース後のたくさんの不具合を修正したものになるので。
そうなってくると、リリースから1年も経っていませんし、
まだまだビジネスシーンでの導入は、正直時期尚早な気もします。
Windows10では、このサービスパックの提供がないようです。
今後Windowsはメジャーアップデートの予定がありません。
つまりWindows10が事実上、Windowsの最後のOSとなります。
今後はアップデート提供にて、機能拡張等を行っていくことになります。
サービスリリースは出るかも?という噂もあるので、サービスリリース待ちなところもあります。
おそらく予想では来年以降、ぼちぼち導入開始かな?と考えていました。
そんな矢先、ここに来ての"Skylake"問題。
今PCを導入するのに、OSはどうすればいいの?って思いますよね。
今のところは"Skylake"以前のモデルを購入して、Windows 7で使っておくのが無難かもしれません。
(山下 史彦)