いよいよマイナンバーの通知が始まりました。
会計事務所や社労士事務所にとっては、これからが本番です。
会計事務所や社労士事務所でマイナンバーを取り扱う場合、
主に申告書作成ソフトや給与計算ソフトがメインになります。
今回は申告書作成ソフトに焦点を当てます。
魔法陣の場合
魔法陣を利用している会計事務所は多いと思います。
まだ魔法陣の販売元である株式会社ハンドのサイトでは、
「魔法陣はマイナンバーに対応します」という特設サイトで、
今後の対応予定(方針)程度しか発表がありません。
http://www.mahoujin.co.jp/mynumber/mynumber.html
達人の場合
達人の場合、さすがNTTデータといったところでしょうか?
もともと達人の申告書データを横断するための、
顧問先管理や達人Cubeがマイナンバー対応に向けて一斉にパワーアップします。
「データ管理の達人」と「電子申告の達人」という2つのソフトウェアがリリースされます。
個人的には達人シリーズのマイナンバー対応は、現状かなり仕上がってると感じます。
セミナーで、画面デモも見せてもらいましたが、
会計事務所の必要な機能はほぼ網羅されているのではないでしょうか?
http://www.tatsuzin.info/news/mynumber/
またこの「データ管理の達人」を、会計事務所だけでなく、
顧問先にも提供予定とのことです。
顧問先が収集したマイナンバーを会計事務所が参照して、
申告業務に使えるようになるようです。
これ、かなり便利な機能だと思います。
マイナンバーのデータ自体は、会計事務所で持たなくて済むことになりますからね。
奉行シリーズの場合
OBCの奉行シリーズの場合、給与奉行、法定調書部長、人事奉行が、個人のマイナンバーの対応が求められますが、
いずれもプログラムアップデートにより、個人番号の入力・管理機能が追加されるようです。
http://www.obc.co.jp/click/bugyo-i/users-mynumber/
マイナンバー管理サービス
OBCでは、「OBCマイナンバーサービス」として、
企業向けに個人番号の収集・保管から利用・提供・廃棄までをサポートするサービスも開始しています。
http://www.obc.co.jp/click/bugyo-i/mynumber/
奉行シリーズとも連携するので、OBCユーザーはこのサービスを必然的に選択することになるでしょう。
従業員を対象にしたものと、社外の個人支払先を対象にしたものと、サービスも分かれています。
OBC以外の選択肢だと、クラウド会計ソフト「Freee」が提供する「マイナンバー管理Freee」や、
家計簿アプリの「Money Forward」が提供する「MFクラウドマイナンバー」などが、
中小企業にとっては有力な選択肢になると思います。
いずれのサービスもデータはクラウド上に保存されており、
またスマートフォンなどのカメラを使って収集ができたり、
提供元の会計ソフトや給与ソフトの連動が可能だったりと、
ワンストップでのマイナンバー対応を実現しています。
考察
マイナンバーへの対応で会計事務所や社労士事務所は真価が問われると思います。
マイナンバーに対応できない事務所は淘汰されるのでは?とも言われています。
顧問先もマイナンバーがこれだけ騒がれると、本当に預けて大丈夫なの?と思い始めます。
そうなると自信を持ってうちの事務所は対応しています!と胸を張って言えないと駄目ですよね。
事務所・会社全体のマイナンバーへの意識の高揚ももちろん重要ですが、
今まで使っていた給与ソフトや会計ソフト、申告書作成ソフトによっては、
対応が後手後手になる可能性もあります。
もう待ったなしです。
(山下 史彦)