インターネットを利用するのにプロバイダーとの契約が必要なのは、もう周知の事実ですね。
プロバイダーのサービスの中に、「固定IPアドレスオプション」というのがあるのをご存じですか?
インターネットにはIPアドレスが必要
インターネットをつなぐのにはブロードバンドルーターが必要ですね。
ルーターにはプロバイダーから付与されたIDやPWなどを設定しますよね。
インターネットに接続されると、プロバイダーからそのルーターにIPアドレスが付与されます。
これを「グローバルIPアドレス」と呼びます。
このグローバルIPアドレスですが、インターネットが切断され、再接続したり、ルーターを再起動したりすると、
毎回付与されるIPアドレスが変わるようになっています。
なぜ固定IPアドレスが必要か?
自宅などでインターネットを利用する分には特段問題はありません。
企業での利用となると、毎回IPアドレスが変わることで困ることも出て来ます。
例えばGoogle Analyticsなどのアクセスログ解析。
自社からのトラフィックは当然、アクセス数にカウントしたくないですよね?
ログを解析してみたら、PV数の半分が自社だったりする痛いケースもあります。
自社のグローバルIPアドレスを固定にし、そのIPアドレスからのトラフィックを除外するようにすれば、
純粋に外部からアクセスしてくれた方だけのログが解析できます。
VPNも固定IP必須です
社外からリモートアクセスする際にも、固定IPアドレスが必要です。
リモートアクセスする先は、基本的にIPアドレスベースなので、毎回IPアドレスが変わってしまうと、リモートアクセスできません。
拠点間VPNでも、少なくとも親となる拠点には固定IPアドレスを利用しましょう。
全ての拠点が固定IPアドレスであれば、より強固なセキュリティのVPNが構築できます。
Amazon VPCも固定IP必須です
AmazonのVPNサービス「Amazon VPC」も当然、固定IP必須です。
最近、Amazon VPCを利用した提案が多いので、お客様にも固定IPアドレスの導入をお願いしています。
フォローウインドのBCP・DR対策「クラウドバックアップサービス」も、Amazon VPCを利用するので、固定IPアドレスが必要になります。
どこのプロバイダーが良いの?
一昔前までは固定IPアドレスオプションは安くなかったんですよ。
通常のプロバイダー契約ですと、月額2,000円以内ですよね?
固定IPアドレスオプションにすると、月額10,000円近くするプロバイダーが多かったです。
NTTなどが提供する光回線の利用料より、プロバイダー料金が高くなる逆転現象がありました。
フォローウインドでは「ASAHIネット」さんをお勧めします。
通常のプロバイダー料金も安いですが、何と言っても固定IPアドレスオプションが月額プラス800円で利用可能です。
安くてもプロバイダーとしての信頼性がなければNGですが、老舗のプロバイダーであり、安定感があります。
プロバイダーの乗り換えや固定IPアドレスのご相談はお気軽にどうぞ。
(山下 史彦)