インターネットを利用するのにプロバイダーとの契約が必要なのは、もう周知の事実ですね。

プロバイダーのサービスの中に、「固定IPアドレスオプション」というのがあるのをご存じですか?


インターネットにはIPアドレスが必要

インターネットをつなぐのにはブロードバンドルーターが必要ですね。

ルーターにはプロバイダーから付与されたIDやPWなどを設定しますよね。

インターネットに接続されると、プロバイダーからそのルーターにIPアドレスが付与されます。

これを「グローバルIPアドレス」と呼びます。

このグローバルIPアドレスですが、インターネットが切断され、再接続したり、ルーターを再起動したりすると、

毎回付与されるIPアドレスが変わるようになっています。

YAMAHA RTX1210

なぜ固定IPアドレスが必要か?

自宅などでインターネットを利用する分には特段問題はありません。

企業での利用となると、毎回IPアドレスが変わることで困ることも出て来ます。

例えばGoogle Analyticsなどのアクセスログ解析。

自社からのトラフィックは当然、アクセス数にカウントしたくないですよね?

ログを解析してみたら、PV数の半分が自社だったりする痛いケースもあります。

自社のグローバルIPアドレスを固定にし、そのIPアドレスからのトラフィックを除外するようにすれば、

純粋に外部からアクセスしてくれた方だけのログが解析できます。

VPNも固定IP必須です

社外からリモートアクセスする際にも、固定IPアドレスが必要です。

リモートアクセスする先は、基本的にIPアドレスベースなので、毎回IPアドレスが変わってしまうと、リモートアクセスできません。

拠点間VPNでも、少なくとも親となる拠点には固定IPアドレスを利用しましょう。

全ての拠点が固定IPアドレスであれば、より強固なセキュリティのVPNが構築できます。

Amazon VPCも固定IP必須です

AmazonのVPNサービス「Amazon VPC」も当然、固定IP必須です。

最近、Amazon VPCを利用した提案が多いので、お客様にも固定IPアドレスの導入をお願いしています。

フォローウインドのBCP・DR対策「クラウドバックアップサービス」も、Amazon VPCを利用するので、固定IPアドレスが必要になります。

どこのプロバイダーが良いの?

一昔前までは固定IPアドレスオプションは安くなかったんですよ。

通常のプロバイダー契約ですと、月額2,000円以内ですよね?

固定IPアドレスオプションにすると、月額10,000円近くするプロバイダーが多かったです。

NTTなどが提供する光回線の利用料より、プロバイダー料金が高くなる逆転現象がありました。

フォローウインドでは「ASAHIネット」さんをお勧めします。

ASAHIネット

通常のプロバイダー料金も安いですが、何と言っても固定IPアドレスオプションが月額プラス800円で利用可能です。

安くてもプロバイダーとしての信頼性がなければNGですが、老舗のプロバイダーであり、安定感があります。

プロバイダーの乗り換えや固定IPアドレスのご相談はお気軽にどうぞ。

(山下 史彦)