Amazon Web ServiceのDNSサービス「Amazon Route 53」。
これがほんと便利ですごいんです!
DNSサービスとは?
DNSサービスはお名前.comやさくらインターネットなどでも提供されています。
一般的にWebサイトやメールを同一のサーバーで運用する場合、
特に複雑なDNSレコードを設定する必要はありません。
Google AppsやOffice 365などの、最近のクラウド型グループウェアでは、
利用をするのにDNSレコードを個別に設定する必要があります。
つまりWebサーバーはこの会社のサービスを使うけど、メールはGoogle Appsを使いますといったように、指示を出さなければなりません。
またドメインを正当に所有していますよ!と宣言するためにもDNSレコードが使われます。
Amazon Route 53はここがすごい!
私たちのようなSIerですと、Webサイトの構築に本番用サイトとテストサイトを使い分けたりします。
またサイトのリニューアルの際に、サーバーも移行したりします。
こういった作業の際には、DNSレコードにて都度、サーバーのレコードを変更します。
従来、DNSレコードの浸透というのは、国内でも3日、世界中だと一週間くらいの期間をかけて行われていました。
最近は午前中に変更したら、午後には反映されることもあり、昔に比べるとだいぶ作業効率が向上しています。
でもAmazon Route 53はもっとすごいんです。
レコードを変更したら、Amazon Web Service内のサーバーであれば、おそらく5分程度で切り替わります。
これはWeb開発の過程において非常に役立ちます。
設定も非常に簡単です。
またAmazonならではの可用性にも注目です。
ネームサーバーに障害があると、メールもWebも使えなくなります。
ほんの5年前くらいは、私も自前でネームサーバー構築して運用していました。
ネームサーバーのプロセスが不安定、もしくはダウンした時はほんとに最悪です。
最近はもっぱら外部のDNSサービスを利用するようにしていますが、
Amazon Route 53のSLA(品質保証)は高水準の可用性を担保しています。
DNSサービスの有償性について
もちろんお名前.comやさくらインターネットなどは、
ドメイン指定事業者としてのサービスのオプションとして、DNSサービスを提供しているので、
無料で使える分、何かトラブルがあったとしてもそれは自己責任です。
Amazon Route 53は有料のサービスです。
そんなに高額ではありませんが、多少なりとも利用料は発生します。
それでも利用する価値はあると思います。
SLAもあります。
特にAWSでインフラを構築する場合、レコード更新の短さ、可用性、SLAなど、メリットは非常に大きいと思います。
(山下 史彦)