昨日、Movable Type for AWSをご紹介したばかりですが、Six Apart社からApache版のMovable Type for AWSが発表されました。


Apache版では?

今回リリースされたMovable Type for AWS Apache版では、Movable Typeで構築されている既存のサイトでも多く使われているApache HTTP Server を採用しているため、それらのサイトをMovable Type for AWSに移行されたい場合に、プラグインや、.htaccessによるアクセス制御、リダイレクトの設定をそのまま利用することが可能となります。

MovableTypeforAWS-Apache.png

そもそもngix版って?

ngixの特長はApacheと比べて、膨大なアクセスを効率的に処理できることが挙げられます。

実際、海外では米Dropboxや米Facebookなど、国内ではクックパッドやヤフーなどの大手サイトが採用しているWebサーバーになります。

Movable Typeの利用下においては、再構築の速度がApacheと比べると、格段に処理が早いです。

また動的コンテンツの処理はApache、静的コンテンツの処理はngixとも言われています。

ngix版のデメリット

Linux系のWebサーバーと言えば、やはりApacheのシェアが多いことから、重要な役割を占めるWebサーバーは使い慣れたものが良いと考える人も多いと思います。

Apacheと比べるとngixは扱いにクセがあるので、使いこなすには少し訓練が必要ですね。

Apache版を選ぶ理由

PHPとの処理連携やSSIなど、Apacheが得意とする部分は確かにあります。

大量にトラフィックを処理しなければならない場合はngixに軍配が上がりますが、一般的なコーポレートサイトなどであればApache版で十分だと思います。

ちなみにMovable Type for AWS Apache版はマイクロインスタンスの提供はありません。

理由はマイクロインスタンスで提供されるメモリおよびCPUでパフォーマンスを発揮することが難しいためとのことです。

ngix版はマイクロインスタンスで利用できるので、ngixの検証等はAWSでさくっとできるのがいーですね。

(山下 史彦)